令和6年の年末調整は定額減税に注意!

パンニャン

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年末調整は定額減税に注意

パン屋さん

今年もあと2ヶ月、あっという間だったなぁ

パンニャン

少し早いですが、今年もお疲れ様でした!年末が近づき、年末調整の時期がやってきました。今年は定額減税があり、年末調整も通常と少し異なった動きになります
今回の記事ではその点についてご説明します。

年末調整について簡単におさらい

~通常の年末調整の流れ~

①1年間の給与収入の合計から各控除※を差し引き、1年間の所得を計算する。

②1年間の所得に対し、税率をかけて所得税額を計算する。

③毎月天引きしていた所得税(源泉所得税)と②を比較し、差額を調整する。

※基礎控除や給与所得控除の他、保険料控除、扶養控除などがあります。

パンニャン

以上が基本的な年末調整の流れです。
今年の年末調整も基本的には同じですが、
②で計算した所得税額に対して定額減税を適用し、納付すべき所得税額が算出される点が通常と異なります。

定額減税については、以下の記事も併せてご覧ください!

今年の年末調整で気になるポイント

パンニャン

定額減税では、対象者1人当たり3万円の所得税が減税されるので、納付すべき所得税額が少なくなります。つまり今年の年末調整では従業員への還付額が多くなる=年末調整時の一時的な出費が増えることが見込まれます。
年末調整で一気に還付をすると事業主の金銭的負担が増えるため、6月以降の給与や賞与の源泉所得税と相殺処理をしてはいますが、相殺しきれなかったときや扶養家族が増えたときなど、例年より還付額が増えるケースが想定されます。

パン屋さん

事業主にとっては出費が大きくなるんだね。あまり余裕はないんだけど、そのお金は税務署から返ってくるの?

パンニャン

還付金の処理については以下の2パターンがあります。

  • 口座振込での還付を税務署に申請する
  • 次回以降の源泉所得税の納付額と相殺する=次回以降の納付額を減らす
パンニャン

②のパターンを適用することが多いですが、状況に応じて①も検討しましょう。
従業員への還付についてはいったん事業主が立て替えることになりますが、立替分は必ず調整されるのでご安心ください。

パン屋さん

なるほど!一時的に出費が増えるけど、税務署からの還付かその次の支払いで相殺されるから、最終的には事業主の金銭的負担はないんだね!

まとめ

パン屋さん

令和6年の年末調整は
・定額減税の影響で還付額が多くなる=一時的に出費が増える可能性がある
・立て替えた還付金は必ず調整され、事業主に金銭的負担はない
ということだね!

パンニャン

なお、この制度は令和6年に限ったものとなります。来年以降は予定
されていません。
ご不明な点がありましたら、お気軽にご連絡ください!

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この記事を書いた人

パンニャンこと税理士法人ベイカ・ワンのスタッフです。
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